开学记念行事の中で校歌の募集が昭和26年5月に実施され、审査の结果、学芸学部学生による作词の「花ふヽみたる」が「校歌」よりは「学生歌」にふさわしいとされて入选し、学芸学部助教授による作曲で昭和28年に完成し、行事のたびに歌い継がれています。
作词 平田 馨
作曲 千叶了道
一、
花ふゝみたる 桐の叶を
しるしといだく むねのうへ
いくやまかはの いそしみを
紫ふかく こめにけり
岩手の国を はるかにも
あたらし风の 今日立ちぬ
二、
北上中津 もろ川の
とわにひゞかふ せゝらぎに
真理は妙の 音をかなで
あこがれ清く あふれつゝ
みなかみ寻むる 若鮎の
それにも似たる 心かな
叁、
岩手の山の いただきの
雪にふれにし 云なれば
寄りて流れよ わが方に
ああ青春の 学舎の
空にみなぎる 光りあり
夸りかにして 命あり
四、
究めむみちの 远けれど
かがよひいづる 明星に
ゆくては直に 指されたり
友よ希望の 眉あげて
上田の森に なりわたる
きけ大学の かねの音を
家井 美千子(人文社会科学部教授、当時)
一、
花蕾を含んだ桐の叶を
校章として胸の上にいだく
多くの山や川の风土が育てた勤勉さを
桐の花の深い紫の色にこめているのだ
岩手の国をはるかにとおって
新しい风が今日吹き始めた
二、
北上と中津の二つの川の
永远に响きをたてるせせらぎの音に合わせ
真理は妙なる音色を奏でている
それへの憧れを清らかに溢れさせながら
水源を探そうとする若鮎のように
真理を究めようとする心なのだ
叁、
岩手の山のその山顶の
雪に触れたであろう云であるから
こちらに向かって流れて来て欲しい 私の方へ
ああ 青春の学舎の
空にみなぎる光がある
夸らしげで生命力に溢れている
四、
学究の道は远いとしても
宵に辉きだす明星に
その行く手ははっきりと示されている
友よ 希望をもって上を目指そう
上田の森に鸣り渡る
大学の鐘の音を闻こう